REPORT

週末だけの特別な「村」が生まれました

半年間の VILLAGE ふりかえり(2018年10月〜2019年3月)

Text:VILLAGE 編集部 / Photo:熊谷義朋

『村』から子どもたちの遊びと学びを考える

 2018年10月、品川・天王洲ではじまった VILLAGE(ヴィレッジ)。東京にいながらも、森の中を駆け回るような自由さ、木登りみたいに挑戦しようとする心、みんなでつくって、分け合う気持ちを感じてほしいという想いから『村』を意味する『VILLAGE』と名付けました。アフリカに古くから伝わる The Village Grows the Child (村のみんなで子どもを育む)ということわざにもあるように、ここに集まるたくさんの人たちが、村人(住人)となって、みんなで楽しみながら、力を合わせながら、子どもたちと一緒にのびのびと遊ぶように学べる。そして大人も夢中になれるような環境づくり、場づくりができたらというのが1つの大きなコンセプトです。
 『村』を形成するための『技術』や『心構え』を、子どもたちは、専門家や、みんなでつくりあげた環境、本物の道具などから学びます。職人や先生、クリエイター、アーティストなどジャンルはさまざま。村と同じようにここでは『アイデア』や『コミュニケーション』が大切です。一人ではできないことも、力を合わせればできたり、誰かがヒントを教えてくれたりします。ここには協力してくれる人たちがたくさん集まっています。そして、何より農家の人たちが大切に育てたお米や野菜、プロの料理人によるおいしいごはんも充実しています(お酒もちょっと)。東京にいながら、自然の中にいるような豊かな時間がここには流れています。

大切なのは『実際にやってみる』こと

 VILLAGE が大切にしているのは、子どもたちの『やってみたい』という気持ちや『実際にやってみる』という体験。1から10まで手取り足とり教えるのではなく、自由に<発見>したり<失敗>できるプログラムを、たくさんのプレーヤーのみなさんが毎月マルシェのように持ち寄っています。例えば、森から切り出してきた本物の木で、ノコギリ、トンカチなど、本物の道具を使ってみんなでつくる秘密基地や橋づくりは、始まった瞬間、子ども達が一斉に集まって、それぞれのアイデアと手で、木を組み立てていきます。ちょっとヒヤヒヤドキドキしているパパやママを横目に、子どもならではの自由な発想で大きな建造物がつくられていきます。
 例えば無農薬で手塩にかけてつくられた野菜を『種』から感じるプログラム。スーパーではなかなか見ることのない野菜の『種』を実際に採って、蒔いて、収穫して、食べるといった体験を、東京にいながら味わうことができます。知ってる野菜だけれど種は見たことない!それは子どもだけではなく大人も。みんなで楽しみながら食の大切さを『種』から考えるとてもいい機会になりました。他にも農家さんによる味噌づくりや、メディアでも話題の豆腐マイスターさんによる豆腐づくり。産地から学べるチョコレートづくりから、職人さんによる箸づくりまで。気軽に食育につながる様々な体験が行われてきました。

みんなで楽しむ、みんなでつくる

 子どもに負けじとパパママが夢中になっている場面もここではたくさん見かけます。職人さんやプロのクリエイターさんたちによるオリジナルのキャンドルや、アクセサリー、季節を感じるアイテムなど、たくさんの『ものづくり』体験は、大人でさえ普段なかなか体験できないプログラム。子どもの手伝いのつもりが、いつのまにか自分の作品に、なんていうことも。アート関連のプログラムでは、子どもたちがのびのびと才能を発揮します。みんなで自由な感覚でつくった宝物のような作品が、毎回会場の至る所で生まれています。きっとすでに 、いつでも、どこでも子どもたちは芸術家なんだと感じます。
 VILLAGE の人気の1つに『おいしい』体験があります。会場からほど近い北品川商店街から出張してくれるブックカフェやごはん屋さんのブースでは、地元の人たちに愛される味を楽しめます。売り切れ続出のピザ屋さん、ジャークチキン、ステーキetc… 他にも日本中から様々なジャンルのフードやドリンクが集まり、そのすべてが本当に『おいしい』のも VILLAGE ならでは。川沿いのウッドデッキでビールやワインを楽しみながら、笑ったり、走り回ったり、時には言い合いもする子どもたちを眺めるのも、VILLAGE だけの豊かな時間を感じさせてくれます。こんな風に <みんなでつくる VILLAGE > は、4月、5月と続いていきます。

PHOTO

主催
一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会
後援
品川区

©︎ 一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会